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農家が贈る“作品発表会”

 福島県郡山市の駅前通りにズラリとならんだ野菜、野菜、野菜。道行く人が、足をとめ、その野菜を楽しそうに眺めている。カメラをかまえて写真撮影する人もいる。今年7月、郡山市駅前通りの恒例イベント、あぐり市の“作品発表会”が開催された。今年も変わらず好評のようだ。

 ならぶ野菜はどれも郡山産。ナスにトマトにピーマン、エダマメ、トウモロコシなど、なじみ深い野菜ばかりだ。しかし、個性あふれるたくさんの品種、色とりどりの楽しさが人をひきつける。

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ズラリならんだ農家の“作品”。個性あふれる品種、色とりどりの楽しさが人をひきつける

 たとえばトマト。
 バンビ、ルビーノ、ロッソロッソ、シシリアンルージュ、イエローアイコ、ピッコロカナリヤ、イエローミミ、華おとめ・・・名札に書かれた品種名の数々。ミニもあれば、黄色にオレンジ、カボチャのようにゴツゴツと筋のついたトマトもある。姿も違えばもちろん味もそれぞれ違う。足をとめたお客さんには、スタッフの方々が味の違いや特徴を説明し、ひとつひとつの魅力を伝えていく。

 それは、まさに、農家が贈る“作品発表会”。

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バンビ、ルビーノ、ロッソロッソ・・・。トマトひとつでも個性的な品種がさまざまある

キャベツをお皿にお餅を食べる

 農家は一人一人違う。畑も自然条件も違う。そのなかで、さて何をつくろうかと、自分でタネをまき、自分なりに育てて、売る。そうしてつくられた農産物は、どれも一人一人の農家自身を表わす“作品”だ。さあご覧あれと農家が自信をもってならべる“作品”には、食べたら抜群においしい品種もある。市場流通には出しにくい変わりダネ品種もある。今年はこんなのつくったよ、こう食べるとおいしいよ。そんな農家の自己表現、メッセージがこめられた発表会。それがとても楽しい。

 農家からの新しい食べ方の提案も待っている。昨年の冬に開催したあぐり市では、地域ブランド名で「冬甘菜(ふゆかんな)」という、甘さとジューシーさが自慢のキャベツを発表した。その魅力を伝えようと、「冬甘菜」をお皿に見立てて、お餅を載せて試食にしたら、日頃ハンバーガー大好きの高校生もおいしいと喜んで食べてくれた。もちろんお皿まで。

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キャベツをお皿に餅を食べる。農家からの新しい食べ方の提案が楽しい

 おいしい食べ方も伝えながら、品種の個性や品ぞろえを楽しんでもらいつつ、畑でとれた農産物を“作品”として発表する。訪れるお客さんは、驚きや楽しさを感じながら、その“作品”と農家の思いにふれる。あぐり市の“作品発表会”は、地元のつくる人と食べる人を見つけあう出会いの場。地元の野菜がなんだかとてもかっこよく見えてくる。

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試食コーナーと販売コーナー。あぐり市の会場には、“作品発表会”のほかに、試食や食べ比べ、野菜を買える販売用のテント、新7しい郷土料理の提案コーナーや野菜でつくったアートなども用意され、イベントとしてさまざまに楽しんでもらえる
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